９月 of 震災日報

震災から半年を迎えたこの日、東京都千代田区の経済産業相前で反原発のデモが行われた。
JR新宿駅周辺のデモ行進には約２２００人が参加し、参加者の１２人が警察に逮捕される事態になった。
報道によると、１人は警察の警告に反して歩道上まで隊列を広げるなど違法な先導をしたための公安条例違反による逮捕で、その他の１１人は警備中の機動隊員を殴るなどした公務執行妨害での逮捕だという。
これに対し参加者の証言によると、この反原発デモにさらに反対する人達（どうやら在特会らしい）がデモ参加者を挑発したことに抗議しようとしたがきっかけの一つになったようで（動画）、「反反原発デモ」側が「反原発デモ」側の女性の腹を蹴るなどしても、警察は「反原発デモ」側ばかりを逮捕したという。
動画内で警察に逮捕されているのは、フランス人の男性とその妻（日本人）だという。
在特会による「さっさと逮捕しろ」「逮捕なんて生温いことやるなよ、射殺しろよ！」というおぞましいセリフも投げかけられている。

フランス南部のガール県マルクールにある低レベル核廃棄物処理施設「セントラコ」で、１２日正午前（日本時間同日１９時）頃、大きな爆発があり、施設職員１人が大やけどおをって死亡、４人が重軽傷を負った。
フランス原子力庁は「当面は放射性物質の外部への漏出はない」と発表した。
事故は核廃棄物を熱で溶かす溶融炉内で起き、遺体は完全に炭化しているという。
この施設は原発の使用済み核燃料からMOX燃料（ウラン・プルトニウム混合酸化物）を抽出する再処理関連施設。
来年の大統領選候補者の一人で「欧州エコロジー・緑の党」のジョリ氏は、「福島から６ヶ月後、原子力が人間生活に受け入れ難いリスクをもたらし続けていることがまたも明白になった」と声明を発表した。

２２時３０分頃、最大震度５弱、マグニチュード5.3、震源の深さ約１０kmの地震が発生した。
茨城県北部の日立市で震度５弱を観測したほか、茨城県南部でも震度４、栃木県、福島県、埼玉県、千葉県でも震度３を観測した。
筆者の住む栃木県宇都宮市では報告された震度は３だったが、震度４程度の揺れを感じた。
テレビでは緊急地震速報が出た。

文部科学省は、航空機を使って測定した放射性セシウムの蓄積量について、群馬県の汚染マップを公表した。
福島第一原発から飛散した汚染の帯が２５０kmを超えて広がっていることがわかった。
放射性物質の量が半分になる半減期が３０年のセシウム１３７で最も蓄積が多かったのは県北部。
原発から約１８０km離れたみどり市や桐生市などの山間部の一部で、１平方メートルあたり１０万～３０万bqにのぼった。
２５０km離れた長野県境の一部でも３万ベクレルを超えた。
チェルノブイリ原発事故では37,000bq以上が汚染地域とされた。

１９時５分頃、最大震度５強、マグニチュード5.6、震源の深さごく浅い地震が発生した。
最大震度の５強は福島県浜通り、いわき市で観測された。
テレビで福島県、栃木県、茨城県などの広範囲に緊急地震速報が出て驚いた。
筆者の住む栃木県宇都宮市の自宅では震度３の揺れがあったとされたものの、まったく揺れを感じなかった。不思議だ。