４月４日 of 震災日報

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死者、行方不明者（４日現在の朝日新聞まとめ）

• 死者　１２，２５９人以上
• 安否不明者　１７，８６４人以上

低レベル放射性物質を含む水を海に放出

福島第一原発の高濃度の放射性物質汚染水の保管場所を確保するため、東京電力は１９時過ぎ、原発内の比較的汚染度の低い水を海に放出し始めた。数日かけて計11,500トンを放出する。

これは２号機のタービン建屋地下などにある高濃度の汚染水の流出を防ぐため、汚染濃度が低めの水１万トンを放出することで、高濃度汚染水の保管スペースを確保するためだという。
また、５、６号機の周りの地下水をためている升の計1,500トンも放出する。放出によって非常用発電機など重要設備が水没するのを防ぐという。

東電がこの放出の影響を試算したところ、原発から１km以遠の魚介類を毎日食べたとしても、年間に自然界から受ける放射線量2,400μSv（2.4mSv）の４分の１程度だという。

コウナゴから放射性物質検出

茨城県北茨城市の平潟漁協は、４日に採取したイカナゴ（コウナゴ）から１kgあたり4,080bq（ベクレル）の放射性ヨウ素と、447bqの放射性セシウムが検出されたと発表した。

漁協はコウナゴ漁を再開しない方針で、市場に出回ることはない。

進まぬ完全避難

まだ退避勧告が出ている地域に残る住民がいる。ある老夫婦は、妻の方は避難に合意したが、夫の方は飼い犬がいるとして避難を断った。

農産物の出荷停止区域を細分化

原発の放射性物質漏れを受け、これまで都道府県単位で出荷停止を実施してきた農産物の区域を見直し、市町村単位で設定・解除できるようにすると発表した。
検査で３回続けて基準値を下回った品目は、自治体の申請に基づいて政府が出荷停止を解除できることになる。
ただし、解除後も原発事故が続く限り検査を続ける。

珍しく震度４以上の地震がなかった。

漂流犬の飼い主見つかる

震災から３週間後の１日に、気仙沼沖の漂流する家の屋根の上で発見されて救助された犬の飼い主が見つかり、引き渡された。