雨あがりの夜空に／THE KING of LIVE RC SUCCESSION

１９８０年１月２１日／シングル／キティレコード

ジャパニーズロックの名曲中の名曲。
思いっ切りイカれた表情の清志郎、ショートカットのチャボが印象的。
リンコさんの三角の前髪が面白い。
ジャケットの小川銀次は、「生卵」によるとレコーディングに参加していないらしいのだが、詳細は不明。

雨あがりの夜空に

作詞・作曲／忌野清志郎・仲井戸麗市
編曲／RCサクセション・椎名和夫

RCの代名詞とも言えるナンバー。日本のロック史上でも最も偉大な曲の一つだろう。
清志郎が乗っていたオンボロ自動車（日産サニー）が雨で壊れてしまった事と、女の子の事をダブルミーニングで歌いあげている。
イントロのフレーズをチャボが考え、曲の流れを清志郎が考えた。
ライブ演奏に比べるとアレンジは歌謡曲っぽいが、丁寧に作り込んでる感じがして、俺は気に入ってる。

「どうぞ勝手に降ってくれ〜」という部分は、レコード化に際して事務所の意向で変更された箇所。
俺はこのシングル版の方がストーリー仕立てになっていて好きなのだが、メンバーにとっては不本意な変更だったらしく、後のライブでは後半が「雨あがりの夜空に吹く風が〜」と歌われるオリジナルバージョンで歌われるようになった。

君が僕を知ってる

作詞・作曲／忌野清志郎
編曲／RCサクセション・椎名和夫

アコギのイントロが美しいさわやかなラブソング。彼女に甘えまくってる清志郎がうらやましくなる。
恋人との信頼関係がテーマ。大げさに言えば「男は己を知る者のために死す」と言う雰囲気か？　「己を知る者を愛す」だけど。
ロッキンオンの渋谷陽一も「最高のラブソング」と絶賛した。それに対し、「“君”は“僕”をわかっていてくれるけど、“僕”は“君”をわかってはいないんじゃないだろうか？　だから最高のラブソングというのはどうか？」という読者投稿があったらしい。
この曲が完全無欠かどうかはともかくも、「指輪をはめたい」においては「僕には君がよくわかる」とも歌ってるね。だから清志郎トータルで見れば、合わせ技一本って感じだろうか。
こちらは春日博文がギターで参加している。
元々シングル・マン以前に作られた曲で、当時のアレンジはかなり歌いにくい感じだった。現在我々が耳にするのは、長い年をかけて洗練されてきたものなのだ。
この頃発表した多くはそんな感じの曲なので、完成度が高い名曲が多いのもうなずける。